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通信簿



 音楽は、小学校 1 年生から高校3年生までオール5で、 高校の時は合唱部にも所属し「歌劇」までやった。

ところが、世の中に出たら、歌謡曲、演歌,小唄などが 上手く歌えるかどうかが評価対象となる。

 宴会の場や、バーやスナックなどで歌うのに「唱歌」を はじめ学校で習った歌を唄うのは合わないというより

「空気が読めない」と馬鹿にされる。 演歌は特有の発声方法、リズム、こぶしや裏声、ビブラート、語りなどの技術を使う、 いわゆる「味のある歌い方」が重要なのであるが、私にはこれが出来ない。

声を張り上げすぎたり、テンポが伸びたり、音程が狂ったりする。

 広島の繁華街「流川のスナック」にひとりで通い詰めママから当時流行っていた

「都はるみ:大阪しぐれ」を何度も習い持ち歌にするのに苦労した。

世の中での音楽の通信簿は3なのである。

 体操は、小柄でもあり、短距離も遅く、水泳も下手で、小学校から高校の通信簿は

オール3であった。

 ところが、大学では、「卓球部キャプテン、駅伝の選手」で突然5の評価となった。

世の中では、ソフトボール、草野球、ボーリング、ゴルフなどの球技をはじめスケート、 スキーなど要領よくこなし、皆からの評価は5であった。

  図工は、小学校から世の中までオール2なのである。

 幼稚園の時、鳥の絵を描こうと すると楕円形の体形の鳥に足を前の方に2本、

どうも不安定なので後ろにもう2本描く。 4本足の鳥が出来上がる。

 猫も犬もトラも狐も同じ絵で区別がつかない。

中学になっても、鉛筆での下書きまでは何とかなっても、絵具を塗ると幼稚園の絵と

なって しまう。工作も、もう少し良くしようとして構い過ぎ、壊れてしまう。

釘ははみ出るし、机の脚が揃わない。時計のバネが何個飛んだことやら!

 次は習字。中学の先生が「書道家」で紙をはみ出る様な勢いが大事と習い、

毛筆、ペン字 は全然だめで「釘折れ字」となり自分での評価は2で、筆不精となった。

  ところが、パソコンが使える様になってからは、字の下手(行書体、明朝体使用)

絵の下手(挿絵、イラスト利用)を克服?出来るようになり、筆不精を解消することが

出来るようになった。

 同じように、音楽も最近「AI カラオケ」で音程、リズムもとりやすく適当に唄える時代と なった。

 体操もゴルフ、グラウンド・ゴルフ等をゲーム感覚で楽しみとし、適当な散策程度で OK、 図工も、知り合いの「個展」や「趣味の作品展」などを鑑賞し、楽しめれば OK の

年齢と なった。

 つまり、これからの通信簿の評価をオール5にする方法は、

 只ひとつ「健康で長生きすること」と気付いたのである。

 
 
 

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