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冬の牧野ヶ池散策会


 寒くはあるが、風のない穏やかな1月18日(土)、牧野ヶ池緑地の 自然散策会に参加した。20名の参加者で例年より10名程少ない。

 イチョウの雄木と雌木について説明があった。雄木は花粉を飛 ばすためなのか、枝巾は

狭く高く伸びている。 雌木は受粉し易い様に

枝が横に広がっているとのこと。

 雄木は高いので、強風で飛ばされないように切れ込みのある 葉っぱが多く、雌木は実をつけるために、光合成に有利な切れ込み のない大きな扇型の葉っぱが多くなると家に帰って調べたら書いてあった。

 若宮通に雌木があり、秋になると臭く滑り易い銀杏の実が道路に落ちている。 街路樹には、実が生らないで、しかも枝巾の狭い雄木の方が良いようだ。

 もうひとつ、タンポポの花は北風を避けるため背丈が低く、種子を飛ばす綿帽子は風を 受け易い様に背丈が高くなると教えてもらった。

 5月にチューリップのような花を咲かせるユリノキも、北風に運んでもらえるように種子 を一杯付けていた。

 盛りを過ぎ、わずかに枝に残っているゴンズイ(名の由来は、樹皮の模様が魚のゴンズ イに似ているから)の赤い実と、ナンキンハゼの白い実、地面に落ちている黒いクスノキの 実と、これから熟す青いイヌビワの実があった。

 つる草の実では、真っ赤で立派な実のビナンカズラ(サネカズラ)と名前も色も可哀そう なヘクソカズラの実と、道路脇でひっそりと赤い実を付けたヤブコウジ(十両)も観ることが 出来た。

  にょきにょきと穂を出している見たことがない草があった。

 フユノハナワラビと教えてもらった。秋に芽を出し、冬に胞子葉を伸ばし、春には枯れる 冬緑性のシダだそうだ。勉強になった。

 池の畔に来た。池の水を抜いており砂地が広がっていた。 そのためか、水鳥が例年より少なく、カワウやダイサギが向こう岸で日向ぼっこ?をして いた。

 池の水面には、カルガモ、コガモ、オオバンの数羽の水鳥だけが漂っていた。

 風のない大空を悠々とミサゴが飛んでいた。

 多数の愛鳥家の望遠カメラがそれを追い 掛け、シャッターの音が鳴り響いていた。

私も、運よくミニカメラで撮ることが出来た。

 水抜きは自然環境に、良くも悪くも、

影響を与える。

 この近辺では、名古屋城のお堀と猪高緑地の塚の杁池とここの牧野ヶ池の3か所にし か生育していない絶滅危惧種の「ガガブタ」にとって、水抜きは、悪影響を与えるとスタッ フの方が心配をしていた。

 1月19日(日)サンデーモーニング「風を読む」を眺めていて気が付いた。

 昨年の世界各国の選挙、そして戦争、隣国の騒動、 世界経済をはじめ、日本の国、地方の選挙や災害、 物価など、私だけでなく、多くの人が「風を読む」という ことはとても出来なかったと思う。

 自然界が風を読む力を持っているのに改めて感心 をした。



 
 
 

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