卓球部の同窓会
- 加藤 誓(ちかい)
- 2024年7月13日
- 読了時間: 3分
毎年6月第3日曜日に大学の卓球部の同窓会が開催される。

コロナ禍の4年間は中止であったが昨年より再開された。
学生時代の仲間に会うのが楽しみで毎年出席している。
今年も仲間に会えると思い、いそいそと車で出かけた。
雨の中の高速道路を90分程走り母校に着いた。
体育館の前にはユニフォーム姿の現役部員が「おはよう
ございます!ありがとうございます!」と出迎えてくれた。
体育館の中では、卒業した、いわゆるOB,OGが練習をしている。
だが、いつもの先輩や仲間の姿が見当たらない。
キャプテンとおぼしき学生が出席者の名簿を持ってきた。
何と私が一番年上でいつもの先輩の名前がない。一緒に練習した仲間は毎年4、5名程参加するが、今年は2年下の女性1名であった。体調不良なのか心配である。
OBは、60歳以上が8人と40歳以下の卒業生が30名で,何故か40歳から60歳はいなく2極化していた。現役は40名で全学生の5%を占める人数である。
現役対OBの団体戦が始まった。若いOBは当然であるが、60歳以上の後輩6人も毎週のように定期的に練習をしているのか良く動くのに感心した。
現役組に勝ち、気勢を上げるのを眺め拍手をする。
試合後、会食をしながら総会が始まった。
OBによる任意の年会費によって、学生のユニフォームなどを援助しており、会計報告など承認され総会が終了。
乾杯の音頭をと、私に指名があった。
80歳であることと、現役の成績が立派でそのお祝いを述べ乾杯をした。
年齢を言った時「おぉう!」と歓声が上がった。
日頃接してない若者の反応に「へぇ、そうなんだ。感心される年齢になったのだ!」
計算すれば現役の1回生との年齢差は58歳もあるのだ。
「これは、昼からの試合で、久し振りだが、頑張って良いところをみせなきゃ!」と。

昼からは、現役とOBのペアのダブルス戦が始まった。
ボールは見えるが足がついていかない。
膝はガタガタ、足はヨロヨロ、顔は引きつるは・・・。
必死に球に食らいつく。
言い訳であるが、2日前に町内会長との飲み会で焼酎を
3合程飲み、前日は、散策会で野山を歩き、疲れが残っている上に、卓球は遊ぶ程度で殆どしたこともない。
当然の状態である。
私のペアは最高齢者への配慮で現役の中でも一番上手な選手であった。
そのお陰が殆どではあるが、2試合を勝ち、準決勝では惜しくも負けたものの3位決定戦に
勝つことができた。
入賞の喜びよりもやっとではあるが、「4試合も出来た!」という満足感で一杯であった。
また、大勢の若者に囲まれる機会は滅多になく、新鮮でもあり、何となく不思議な感覚でも
あった。
「来年も元気で、参加したい!」と本気で思った同窓会であった。
帰りは、雨が上がっていた。
明日はクラブ員211名の京都研修旅行であり、好天を祈っていたが
願いが通じたようだ。
せっかくの卓球の同窓会なのに同じ学年の方がいらっしゃらなくて残念でしたね。佐々木(綿谷)さんも出席されなかったんですね。元気で出席されて良かったですね。今日も酷暑でくれぐれもお体にご留意ください。