top of page

妄想トレイン


JR 西日本のローカル線が存廃で揺れていることを知り「存続のための提案」をしたく、 妄想の旅を企画した。妄想トレイン「瑞風」は岡山から出発する。

まずは、岡山城と後楽園を観光し、吉備津神社に向い参拝。 総社から妻の待つ倉敷の美観地区へ。再び伯備線を北上し高梁駅 で下車し備中松山の城下町を散策する。「瑞風」は新見から姫新線 で中国勝山へ。本日の宿は天然の大露天風呂「砂湯」混浴で有名な湯原温泉「八景」。 夕食は、「祭り寿司」と「千屋牛」。

 翌朝は津山城下町の散策と「鉄道館」の見学。一路鳥取へ。ラクダで砂丘を廻った後、 鳥取温泉の料亭で「松葉ガニ三昧」。店では、「貝がら節」が流れていた。 2日目の泊まりは倉吉から送迎バスで三朝温泉「橋津屋別邸月代」。川のせせらぎを聴き ながら眠りに就く。

 次の日、用意された観光バスで米子駅から大山寺に登る。深秋真只中で、銀杏や紅葉が 美しい。眼下には、弓ヶ浜と日本海、絶景であった。米子に戻り、「ゲゲゲ」の境港へ。 隠岐の島への高速船が「しげさ節」を奏でながら出港して行った。恵比寿を祀る美保 神社を参拝。今日の宿は、皆生温泉「やど紫苑亭」。境港であがる白イカの刺身は絶品。

  4 日目は安来。観光バスで「足立美術館」「安来節演芸館」を見学し、松江市へ。

ここで、長男が待っていた。家族三人は堀川遊覧船で小泉八雲亭、武家屋敷を巡り国宝 「松江城」を見学。大名茶人不昧公ゆかりのお菓子処で彩雲堂「若草」風流堂「山川」を 買う。宍道湖の嫁が島に沈む夕陽を見ながら、「瑞風」はゆっくりと走る。

 「神の湯」といわれる玉造温泉。「佳翠苑皆美」の朝食は「鯉のあらい」としじみ汁。 因みに宍道湖七珍味は、スズキ、手長エビ、ウナギ、ワカサギ、シラウオ、コイ、 シジミである。大国主命の出雲大社を「2 礼 4 拍手 1 礼」で参拝し、荒木屋で割子そば 6枚2人前を食す。山陰本線益田駅から山口線に入り森鴎外生誕の小京都、津和野に着 く。

太鼓谷稲成神社、掘割の錦鯉、SL の D51 を見学する。

 山口市湯田温泉、「古希庵」 の夕食は、勿論「ふく料理」である。酒は「獺祭大醸」。うまい!

 6日目はチャーターバスで、ススキの生い茂る秋吉台と秋芳洞を巡り、「瑞風」は 小郡から山陽本線で岩国へ。錦帯橋の他、広島の三次と同様に錦川の鵜飼が有名である。

広島県に入る。宮浜温泉、石亭泊。料理は「穴子、牡蛎をはじめ瀬戸海の恵み」。

  最終日は、世界遺産「嚴島神社」と「原爆ドーム」を見学。広島駅で長女が待っていた。 呉線経由で尾道へ。ロープ―ウェイで「千光寺」に上り、尾道水道、向島、尾道大橋を眺め る。家族4人は観光列車「瑞風」の終着駅、お城に最も近い駅、福山駅にたどり着いた。

 妄想トレインなので最高に贅沢な旅であったが、この旅は、昭和41年22歳で、

岡山に赴任し7年後結婚、子供二人も生まれ、その後も中国地方を家族で転々と

移り住んだ28年間の想い出の旅でもあるのだ。

 
 
 

Comentarios


bottom of page