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早春の猪高緑地散策会


 1週間前から花粉症が酷く、目の周りは真っ赤、それよりも鼻水が出だすと止まらない。 部屋のゴミ箱はティッシュの山である。散策会の準備品にティッシュと大きなポリ袋、 タオルを追加した。

 日射しも強く 20 度を超える猪高緑地にスタッフ14名を含め 43名が集まり、3コースに分かれ散策会が始まった。私は棚田 コース9名に加わった。

 出発し、最初に女性が大きな声で何度も

「オオイヌノフグリだ!」と叫んだ。私は「フグリ=陰嚢」の意味 を知っていたので、

少し恥ずかしく聞こえたが、しゃがんで可愛い 青い花を眺めた。その傍に幸運の虫と言われるナナホシテントウムシを見つけた。 何か良いことがあるのかな。

 次は、落ちない葉ヤマコウバシ。季節柄、受験生の姿を連想する。

切り株に毒々しい ヒイロタケが生えていた。フキノトウもすっかり若葉のフキとなる。

  ピンクの小さな花を見つけ、オドリコソウかホトケノザか議論になったが、ヒメオドリ コソウに落ち着いた。「この花は?」と尋ねたら「ムラサキハナナですね。」と即答。

 さすがスタッフ。

 視線を上げると暗い林の中でトサミズキ、ヤナギの萌黄の若葉が際立っていた。

こもれび池に着いた。「湿地帯に生える木は、ハンノキです。」4月の花粉の木だ。

  ユキヤナギを背に一休み。その後、急坂の登り降りを繰り返しやっと、開けた場所の井 の棚田に到着。田んぼの一部が堀り起こされている。

  今日の見所 No1「河津桜」が満開で皆さん、カメラをあちこちの方向に向け撮っていた。

  帰り道、花一輪が落ちており、上に目をやると深緑の光沢のある葉の中に深紅の花を

つける春の木と書く「椿」を見つけ何故か嬉しくなった。

  途中トゲトゲの「たら」を見つけるが芽はまだ出ていない。スーパーで見かけるのは 栽培物である。

 「ケキョ・・・ケキョ」「あ!鶯だ。でも、練習中のさえずりね。」そこで、透かさず「閑古 鳥は何て啼くの?」と尋ねた。女性はキョトンとし頭を傾げた。

  「ガラガラ、ガラガラと泣くのですよ!」と。

 タンポポが咲いていた。「これは、花びらの下が閉じていて日本タンポポです。反り返り があるのが西洋タンポポです。」珍しくなった日本タンポポに向かって「頑張れよ!」と 声を掛けた。

  杉の花粉を一杯付けた大杉が有るにも拘わらず散策会の間は不思議に目のかゆみ、鼻水 も出なかった。テントウムシのお陰かもしれない。


帰宅後、一眠り。今日は、3月11日。 14 時 46 分、12 年目の東日本大震災に合掌!





 
 
 

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