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秋近し、猪高緑地の散策会


 深夜は大雨だったが、朝には晴れ「猪高緑地の自然散策会」が参加者 60 余 名で始まった。 

 昨日久しぶりに、町でワインを少々飲み過ぎたためか、少し 身体が重かった。ウエストポーチにスポーツドリンク、カメラをぶら下げ 10 時に出発した。

 楽なコース組などもあったが、私は、登り下りのある ハードなコース組に参加した。

 その組はスタッフ3名を含め16名で その中には杖を持ち大丈夫かなと思われるご高齢の方もおられた。

  ぬかるんだ粘土質の小径を滑らないよう細心の注意をしながら、リーダに遅れまいと

必死に付い て行った。

「どんぐりの実が付いた小枝が道に落ちていますので見付けて下さい。」

「ありましたか。」「小枝がスパッと切れているでしょう。これは、“チョッキリムシ”がどんぐりに卵を産み付けた後、 枝を噛み切って地面に落としたものです。どんぐりの帽子の所に穴が開いているでしょう。 幼虫はどんぐりを食べて大きくなります。」「へぇ!」

 ツユクサや、咲く前の彼岸花、キノコや柑橘系の実等を見付けながら道を10分程下る。 そこから急な階段状に整備された登り道になった。ゆっくり進むが途中で息が切れる。

1回目の頂点に着き皆で水分補給をした。

 休憩後、夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き響 く暗い道を下った。

 平らな所に着いた。

「ここは、元は田んぼでしたが今は湿地帯となってしまいシオカラトンボの天国となりました。」

 「もう一度上ります。」黙々と湿った道を登った。

 そして2度目の頂点を過ぎ再度下りとなる。

下りの方が危なく、小径の脇のロープや杭を掴みながら目的地の「井堀の棚田」にたどり着く。

 出発から40分程経っていた。そこで休憩し水分補給。ペットボトルがほぼ空になった。

 そこで、気が付いた。スポーツドリンクをポーチに入れて歩くのは結構重く感じたが、

飲んでし まうと軽くなる。水分は、腰から胃袋に移動しただけで身体の重量は変わらないはずだが、と???

 元気を取り戻し「マムシに注意」の看板がある棚田の周りを散策。

  そこは、もう秋、あぜには「ミソハギ」「アメリカミズキンバイ」「葛の花」。

  稲穂は既に頭を垂れその脇には「オモダカの花」。そして水田の厄介者「クサネム」が実を付け ている。さらに進むと背丈の高い「ヒヨトリバナ」の群生。 

 スタッフの方が教えてくれるこれらの 名前が私には十分聴きとれず、隣の人に「何、何?」と聞き直しメモを取り、写真を撮る。

 帰り道となった。道はさらにぬかるみ、それを避けるよう設置された渡り木や渡り石を体操の 平均台を渡る様に足を下ろす。

 人の通った所のぬかるみを避けるため、柵外を歩く。下ばかり見て いたため、大きな木の枝に頭をぶつけた。「あっ、痛い。」と言いたいところだが、体裁悪く何事も なかったかのように進んだ。

 途中「井堀の大楠」の紹介。その木までの行帰りの労力が嫌で遠くで 眺める。

 やっと、帰った。

 解散の前に16名が感想を述べることとなった。

 皆の感想は「素晴らしい自然が近辺にあるのに 気付いた。秋を感じた。勉強になった。」など。

  最後になった、私の感想。

 「自然観察をしました。自然とは、“私の体力”で秋の訪れを感じまし た。」と。

  出発の時回われるだろうかと心配した杖を持ったご高齢の方が、帰り道、私に話しかけてきた。

 「おいくつですか?」「78です。」

 「私、90です。まだまだです。頑張って下さい!」


     











 
 
 

1 comentario


Invitado
11 sept 2022

90歳の先輩からみれば、まだまだ「ひよっこ」なんですね笑

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